メディカル・カレッジ青照館 2009 オープンキャンパス 感動エピソード3

Episode 03:
コミュニケーションをとることの難しさ、そしてうれしさ。

ある年の4月に新しく担当することになった男の子。担当の言語聴覚士が替わりとても混乱してしまったのでしょう。
訓練室に入ることを拒否して、かばんを投げたり、泣き出したり・・・。その男の子は補聴器をつけてもほとんど音が聞こえない状態で、まだ十分にコミュニケーション手段も獲得していませんでした。先生が替わったことを伝えるのも、またその子自身、自分の思いを表現することも難しい状態で、伝え合うことは本当にたいへんでした。簡単な手話や身振りを交えながら、共に遊び、楽しむ時間を重ねていく中で少しずつ男の子の表情も柔らかくなっていきました。

ある日の朝、登園してきたばかりの男の子が、私の席に真っ先にやってきて『おはよう』と手話であいさつ。そして、お母さんが書いてくれる大事な絵日記を開いて、彼の大好きな電車の話を体全体を使ってお話ししてくれるのです。私のことを「ぼくの先生」と認めてくれたと感じる、うれしい出来事でした。

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